国や投資対象の垣根をまたいでマネーが動く現在の「金融市場」ですが、相場の流れを掴むためにも、どこにおカネが向かっているのかを把握しておくことが重要です。
その参考となるのが、各種の「マネーフロー統計」です。資金の流入・流出に注目して、投資家が有望と捉えている資産や見切りを付けている資産を調べることができます。
代表的なフロー統計は日本の財務省がまとめる『対外及び社内証券売買契約などの状況』。週次と月次があり、国内の投資家が海外の株式、中長期債、短期債をどれだけ取得・処分したかが分かります。
米財務省もTICデータという類似のフロー統計を扱っており、どんな国が米国内の資産に投資しているのかが分かります。
複数の国のデータを突き合わせると、おカネの流れがより鮮明になります。例えば、日本側の統計で国内投資家による海外債券の買い増し傾向が明白になり、米側の統計で債券への日本からの資金流入が確認されるといった具合です。
米国が量的緩和縮小を粛々と進め、最終的に利上げに踏み切った前年末までの局面では、マネー縮小への不安で新興国を対象とした投資信託から資金流出が確認されています。
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを随時承っております。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!