人工知能学会が先日、人工知能(AI)の研究開発における「倫理指針」を公表しました。
AIを開発する研究者だけでなく、AI自身も指針を守るべきだとの条項を盛り込んだのが特徴です。
指針の序文では、AIが社会に浸透することにより「生活が格段に豊かになることが期待される一方で、悪用や乱用で公共の利益を可能性も否定できない」と明記しています。
そのうえで、AIが有益なものになるよう、研究者は「社会の様々な声に耳を傾け、社会から謙虚に学ばなければならない」と求めました。
また「人工知能への倫理順守の要請」という条項を設け、「人工知能も学会員と同等に倫理指針を順守できなければならない」と定めています。
将来、AIがAIを開発する時代が来れば、研究者だけでなくAIにも倫理を求める必要性が生じることになります。
2016年に米マイクロソフトが公開したAI「Tay」は差別的な発言を連発して運用停止に追い込まれる事件がありましたが、AIの悪用や乱用に対する社会の懸念に向き合う姿勢を打ち出すことで、信頼を得る狙いがあるのでしょう。
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