旅行・観光各社が訪日外国人の富裕層向け高級サービスを次々に始めます。予約が取りづらい歴史的建物を貸し切ったり、高級車での移動を提供したりする内容です。
16年の訪日客の1人当たりの旅行支出は15万5896円と15年に比べ11.5%減ったように「爆買い」は一服する一方で、特別な体験を楽しむ「コト消費」の人気は高まっています。
ホテル併設の貴賓館で桜や伝統音楽、茶会を楽しみ、寺院の夜間拝観を貸し切っての紅葉観賞、座禅体験、そば打ちや寿司の握り体験など、文化や食、自然など幅広い内容を提供します。
爆買いの沈静化を映した格好ですが、モノ以外への支出意欲は強く、高額所得者は訪日回数が多く、季節感や本物に触れることを重視しているようです。
その他、病院での人間ドックや美容室・ネイルサロン体験、和服を着ての街歩き、温泉体験を組み込んだ日本ツアーなど、日本らしい体験型サービスが人気を集めています。
観光庁によると、日本での旅行の満足度は9割を超えており、日本にまた来たいと思っている人も9割を超えています。
今後、訪日外国人観光客のリピーター率は必然的に上昇していき、「モノ消費」から「コト消費」へのシフトは、その傾向をより強化していくものと考えられます。
ホテル・旅館といった宿泊業や飲食業界にとっては嬉しい傾向ですが、小売店業にとっては厳しい状況にはなりますが、ただ売るだけではなく、「モノ消費」に付加価値をつけ「コト消費」に昇華させるなど、まだ対応の余地はあるでしょう。
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