17年度の円相場は、高値と安値の値幅がわずか10円ほどで、過去最少レベルの小動きでした。
昨今は、年初から続いていた円高・ドル安の流れが小康状態で、3月28日には一時、1ドル=107円台と約2週間ぶりの安値を付けました。
通年、年度末は円高圧力が強まりやすい時期と云われております。企業の配当金などを含む第1次所得収支は過去3年間、四半期ベースでは1〜3月期に増える傾向があるからです。
しかし、これは3月末までの話で、4月は一転して円安期待が高まる“春の円安”が今年も訪れそうです。国内企業の円買い一巡に加えて、国内機関投資家が新たに運用計画を立てて円売りに動きやすくなるためです。
朝鮮半島を巡る地政学リスクが後退するとの見方から投資家心理も改善されています。さらに、好調な米経済頼りにもなりますが、個人消費が牽引役となり、米成長率が3%以上となれば、115円程度の円安が進むと見ています。
足元では日米金利差や株価との連動など、単純明快な尺度をなくしている円相場ですが、値動きが大きくなる転換点こそ相場のトレンドを見極める勝負どころとなるでしょう。
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