著名投資家ピーター・リンチ氏が残した相場格言「Never invest in any idea you can´t illustrate with a crayon」。
日本語に訳すと「クレヨンで説明できないアイデアには投資するな」という美学です。言い換えれば「分からないものには投資しない」という原則です。
リンチ氏は、投資アイデアをクレヨンで説明するには、事業を十分に理解し、簡素に描けなければなりません。シンプル且つ分かりやすい事業であればあるほど投資の失敗リスクは少なくなると説きます。
また、リンチ氏の広めた言葉のひとつに“テンバガー”があります。バガーは野球のベースのことで、ホームランバッターをフォーバガーと云います。ここから転じて株価が10倍になりそうな銘柄をテンバガーとネーミングしています。
リンチ氏は日々の買い物など日常生活からヒントを得ることで、テンバガーは見つかると述べています。有望株発掘も元をたどれば、小さな発見やちょっとしたアイデアから…と、いうことも少なくありません。
人が一日に出合う情報は一般には平均で概ね500位だと言われております。会社員の方なら、家を出て電車に乗って会社に来るだけでも、人の様相、途中の景色、駅の看板、電車内の広告など数えきれないほどの情報を目にします。
しかしその中から、役に立つ情報を掴むには、ただ漫然と眺めるだけではなく、常にアンテナを広げて情報を吸収することを心がければ、誰でも「テンバガー」を見つけ出すことは不可能ではないのです。
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