日本市場に強さが戻ってきました。日経平均株価は先週までに5週連続で上昇し、その間の上げ幅は1850円にも上っています。
海外勢の売りの勢いが止まったことが大きく左右していますが、春先まで市場を覆っていた不安心理が薄まり、海外投資家の日本株売りも一巡しました。
海外勢が日本株を売り越した背景には、下記の5つの要因がありました。
(1)米長期金利上昇による株価調整、(2)米中貿易摩擦(戦争)、(3)北朝鮮情勢の緊迫化、(4)国内政治の停滞、(5)円高による企業業績悪化、です。
これら要因が完全に拭われた訳ではありませんが、株式市場は一つひとつ克服してきました。4月27日の南北首脳会談もその一つです。
さらに、米中貿易摩擦では、中国側が市場開放に前向きな行動を見せたため、市場に安堵感が広がりました。
日本株市場の不安心理を表す「日経平均ボラティリティー・インデックス」も1月下旬の相場急落前の水準まであらかた回復しています。
株式のPER(株価収益率)を基に計算した益回りと、10年物国債利回りの差を示した「イールドスプレッド」と呼ばれる指標を見ても、日本株はイールドスプレッドが拡大して、割安感が台頭してきました。
「株価はファンダメンタルズを映す鏡」と云われます。日本株が1月26日の高値2万4129円を更新するのにそれほどの時間は要さないでしょう。
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