あと2年と迫った「東京五輪」。アスリートにとっては「五輪は最高のステージ」ですが、技術者にとっても、「五輪は技術革新の場」でもあります。
1964年の東京五輪を発端として、今の日本ではごく当たり前となった便利なシステムや製品が広まりました。
例えば、全国どこでも瞬時に預金の引き出しや振り込みが可能な「銀行のオンラインシステム」。その基礎となったのが、64年五輪の競技記録の配信システムに利用された技術です。
各会場から送られてきた計4000もの競技記録データを集計し、再び各会場に即時に配信するシステムが導入されたことで、陸上競技場にいても競泳や柔道などの結果が瞬刻に分かり、外国人記者らに「Wonderful」と絶賛されました。
また、ホテルやマンションなどに使われている「ユニットバス」も、64年の五輪を機に全国に一気に広まりました。五輪に合わせて開業予定の一流ホテルに、わずか1年半で1000以上の客室に風呂やトイレを設置しなければならない厳しい条件の下、「工場で組み立てて建設現場に運ぶ」というアイデアから生まれました。
さらに、五輪をはじめ、野球などのスポーツイベントやコンサート会場などで欠かせない存在となったのが「警備員」。国内で本格的な警備業が確立したのも64年の五輪からでした。
2度目の東京五輪では、我々の暮らしにどのようなイノベーション(革新)をもたらしてくれるのでしょうか。海外からのお客様に不愉快な思いをさせない、日本人ならではの「おもてなし」の精神で、世界中をあっと云わせるサプライズを期待したいですね。
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