適温相場(ゴルディロックス相場)に慣れた個人投資家が相場急落に出くわすと、思わずアタフタしてしまいます。相場急落の際の心構えは、「一時の感情に左右されないこと」が重要です。
例えば、筆者と付き合いのある機関投資家の運用担当者に尋ねてみても「下落したその日に狼狽(ろうばい)売りをすることはない」と断言します。
あらかじめ設定した損切りルールに該当する場合を除けば、ある程度、時間をかけて見守るのが基本です。焦れば、自律反発を逃がしかねません。
勿論、個々の投資家によって損切りルールの徹底は難しいものです。何故なら、行動経済学では、人間は利益に対する喜びよりも、損失によるダメージの方が強く感じるからです。これを「損失回避バイアス」と呼びます。
そして、少しずつでも損失が積み重なると、その損失を一気に取り返そうと無謀な勝負に出てしまう傾向があると云います。
いわゆる競馬の「最終レース効果」と呼ばれるものです。成功する可能性を過大に見繕っている危うさです。相場が急変しても常に平常心を保ち、淡々と投資に挑むことが肝要です。
株式投資で成功するコツは「踊らず、慌てず、騒がず、狼狽せず、そして諦めず」です。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!
“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。