狭い地域に多様な民族が溢れる欧州。その欧州では、反移民政策への支持が急拡大し、イタリアやオーストリア、チェコ、ポーランドなどでは右派政権誕生も云われています。
雲行きが怪しい雰囲気を醸し出すのがドイツの一人勝ちです。よく「欧州は一体」と云われますが、ヨーロッパ各国の国民性は思った以上にバラバラです。
欧州の二大大国であるドイツとフランスだって隣国なのに基本的認識は全く違います。
真面目で勤勉なイメージがあるドイツ人は、規則や法律に厳しいことは間違いありません。クルマが来る様子がなくても赤信号なら渡らないし、無理に渡ろうとすると周りの人に注意されます。仕事に関しても、勤務時間が過ぎれば中途半端なところでも仕事を切ら上げてしまいますが、見方を変えれば、労働基準法や労働契約などの規則に従う民族なのでしょう。
一方、フランス人はプライドが高く、海外の観光客が英語で話しかけても、英語を理解している人でも知らんぷりしたり、無視したりするようです。また、クルマを運転させても乱暴で自己中心のようです。自分の感情をストレートに表現する国民性なのかも知れません。
イタリア人はイメージ通り、陽気でおしゃべりでナンパ好きです。経済的には、ミラノをはじめ、トリノ、ジェノバなどを抱える裕福な北イタリアとナポリやシチリアを含む貧困な南イタリアは「南北問題」と云われるほど、経済格差があり、長年の政治テーマになっています。
フランスとドイツという大国に挟まれ、日本がワールド杯決勝ラウンドで惜敗したベルギーは、実はEUの本部が置かれている欧州政治の一大拠点という側面があります。ただベルギー人は仕事に励むよりも自分の生活を充実させたいという国民性で、仕事に関してはややルーズといった一面があります。
生真面目なドイツがイタリア、フランス、ポルトガル、スペイン、ルーマニアなどのラテン民族を抑圧支配するのは仕方のないことで、南欧の人たちはそれが面白くないはずです。
こう考えると、いずれ欧州は北EU圏と南EU圏に分断する可能性もあるのではないでしょうか。
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