国連の「世界幸福度ランキング2018年」の発表がありました。1位となったのはフィンランド。次いでノルウェー、デンマーク、アイスランドの順で上位5か国中4か国を北欧が占め、スウェーデンも9位に入っています。
米国は18位で日本は前年の51位から54位に後退しました。幸福観には国民性の違いもあるので、額面通りに受け止めるのは多少無理があるかも知れません。
しかし、北欧諸国は1人当たりの国内総生産(GDP)など他の豊かさの指標でも上位国の定番です。
北欧のイメージは「高福祉・高負担の国」ですが、日本の消費税に相当する付加価値税率が25%前後と高い一方、福祉や教育などは有り余るほど好意的です。
「北欧モデル」は世界中に根強い支持者を持ちます。特にドイツは労働市場改革のお手本にしています。
さらにフィンランドは「高福祉国家」とは別に「実験・イノベーション国家」としての顔を持ちます。
フィンランドは17年から、所得にかかわらず一定の現金を支給するベーシック・インカム実験を実施しています。先進国では初めての試みで、失業者2000人を対象に、毎月560ユーロ(約4万6000円)を無条件で支給しています。
政府は推進派の存続要望を退け、この実験を予定通り今年末で打ち切ることを決めています。賛否が分かれる政策はまず実験し、その結果を検証して次に進むという姿勢です。日本も北欧に学ぶことは多くありそうです。
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!