海の危機が問題視されています。地球温暖化以外にも昨今は、プラスチックごみの流出によって環境が変わり、海洋生物の生育が脅かされているのです。
海鳥や魚からプラスチック片が頻繁に見つかり、波打ち際に打ち上げられたクジラの胃からは大量のビニール袋が発見されています。
国連環境計画(UNEP)によると、海を漂うプラスチックごみは既に1億5000万トンを超え、2050年までに魚の総重量を超えると見られています。
プラごみは分解されず、海を漂う間に粉々になり、エサと一緒に魚や貝が食べてしまいます。こうした「マイクロプラスチック」と呼ばれる微粒子には有害物質が付着しやすく、魚を食べた野生動物や人間などに悪影響が及ぶ可能性も指摘されています。
この問題を解決するために開発されたのが「生分解性プラスチック」です。使用時は従来品に近い機能や性能を持ちますが、使用後は土などに潜んでいる微生物に食べられ、最後は二酸化炭素(CO2)と水になります。海に流出しても分解が進めば、汚染の防止にもつながります。
脱プラスチックの動きが世界的に急速に広がっており、国内外の飲食チェーン大手も、紙や生分解性プラなどの代替素材に切り替える方針を打ち出しています。
環境省も補助金によって普及を後押しする方針で、日本の化学会社も原料に石油を使わず、さらに海でも分解する生分解性プラスチックの開発&量産を進めています。
18年の世界生産能力は95万トンで、プラスチック全体に占める割合は1%程度にとどまりますが、今後は既存のプラ製品からの切り替わりが進み、23年には18年よりも40%増えて133万トンになると見込まれています。
生分解性プラスチック関連に注目!
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!