昨日の東京市場は、米国市場の大幅安を受けて三日連続安となりましたが、売買代金は連日二兆円に届くか届かないかの低水準であり、あらためて大きな売り物が出ている感触はありません。逆に、テクニカル的にも限りなく25日線を意識した展開から、この水準近くでは積極的な押し目買いも入り、安く引けたものの長い下ひげ陽線で、決して悪くない形であります。
また、外部要因は多彩で、北朝鮮の金正恩委員長が心臓の手術を受け重篤な状態であるとの一報もあり波乱要因には加わりましたが、中心は原油の急落が大きな重しになったことは明らかで、マイナス価格というのは歴史上初めてのことです。原油を買おうと思うとただで貰えて、更にお金も付いてくるというのですから驚きです。
最近の相場を直撃する材料は、新型コロナウィルスにしても、原油のマイナス価格にしても、ちょっとやそっとでは起こらないようなことが連続して起こっております。
長い相場暦をお持ちの個人投資家の方々も、今回ばかりは相場判断に苦慮していることと思われますが、これは個人に限ったことではありません。先日も二千億円ぐらいの資金の運用を任されている後輩のファンドマネジャーとの話のなかで、今は全く経験則が通用しないので朝令暮改は当たり前です、と話していました。
大きな資金のファンドマネジャーというと、きちっとした尺度で冷静沈着に相場を見て、付和雷同せず、一喜一憂せず運用しているものかと思われがちですがやはりそこは人の子、「あっ、いけね!」「あっ、失敗した。」も結構多いですし、銘柄を仕込むときも、いろいろ調べても最後は「えい、やー!」と勢いで行くそうです。
かく言う私とて、偉そうなことは言えません。最新の注意を払い丹念に調べ上げても、お客様に銘柄をご連絡するときは何時も清水の舞台から飛び降りる思いであります。ただ、間違ったらすぐ正します。だから個人投資家の方々もへんな信念は持たず、朝令暮改は良しとしてください。間違いは正す、間違いなければ伸ばす、どんどん最適化すれば株式投資は儲かります。
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