東証マザーズは6月26日の高値1067ポイント以来、先週一週間で941ポイントまで、12%近い急落を演じました。
それまで市場を牽引していたアンジェスが突然大幅安となったことから始まりましたが、解説記事ではアンジェスが各指標から割高と判断され、売り崩しを狙う投資家が増えたとありますが、はたしてそうでしょうか。
アンジェスは貸借銘柄ではありませんから、株を借りてこなくては空売りできません。そこに浮動玉が少ないとくれば、個人投資家がそう簡単には売ることはできません。
そこで、時価総額がマザーズ市場第二位まで膨らんだアンジェスの空売り効果を高めるために、マザーズ指数を売り建てるという高度な戦略を取ったということです。
個人投資家がここまでやるかは疑問ですが、現状の東証マザーズは連日2000億円の売買代金をこなす活況を呈しております。
再三指摘しておりますが、この戻り相場に乗れていない海外投資家が、指をくわえて見ている訳にもいかず、この市場で値幅取りを目論見参入したいと考えても全く不思議ではありません。
東証マザーズの小型株にも、しょっちゅう大量保有報告書に海外投資家が現れます。数量をこなす主力、中堅どころに乗れてない分、売り崩しやすいところで動いて、少しでも安いところで種玉ぐらいは拾い、玉数よりも値幅を狙うことも大ありです。
海外投資家の買いたい弱気はいつものことですので、一部個人が慌てて売りに出た玉を拾ったんじゃないですかね。その証拠に下げは僅かに一週間ですでに戻り始めております。
「レーザーテック」「東京エレクトロン」などの主力株が活況呈している陰で、次のドラマが進みつつあるように思います。
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