砂漠などの乾燥地帯で大量の雨が降ると大繁殖を始めるサバクトビバッタが、今年は大量発生し世界で猛威を振るっており周辺各国は甚大な被害を受けております。
しかも今年は砂漠で発生したものが大移動しているだけではなく、世界各地で発生繁殖していることがより一層深刻度を増しております。
今年は当初アフリカ東部で発生しましたが、その後エチオピア、ケニア、さらにイラン、イラクへと渡り、勢い増してパキスタン、インドまで飛来しており、また、種別は若干違うとの指摘もありますが、その勢いは中国にも伝播し、砂漠地帯に近い吉林省、黒竜江省でも大量発生しております。
このサバクトビバッタは一日に100キロから150キロ移動し、襲撃された地域は、その八割の農産物が食い尽くされるといわれることから、各国とも専門の対策チームを設置し、インドなどではすでにドローンによる薬剤散布にも乗り出しておりますが、いまだ有効打とはなっておりません。
また、日本に直接サバクトビバッタが飛来する可能性については、一般的には海を渡ってくることはないといわれますが、その反面、奴らは空を飛びます。風にうまく乗って日本に飛来する可能性を指摘する専門家もいることから、決して対岸の火事ではありません。
昨日も新型コロナウィルスによる交易の遮断から中国からの農産物が入ってこない、アジアからの農業従事者が来ないとの話から食料自給率を上げる重要性を指摘致しました。
その上このサバクトビバッタの被害から、農産物輸出各国が自国を守るべく輸出に制限を加えるようなことがあれば、食料自給率の低い日本は、コロナショックに加えて、バッタショックが重なるわけで、ますます自給率アップが喫緊の課題であります。
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