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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

世界的運用各社、東京市場を格上げ。

 

   当欄でも、世界的運用会社のパフォーマンスが上がらず、今回は日本の個人投資家の方が断然儲かっているとの報告を何度かして参りました。

 

   数字を追っても、ブラックロックやプライスウォーターといったビッグネームが急落以降のパフォーマンスが、ベンチマークのNYダウ、並びに日経平均のプラス40%に対して、僅かプラス3%と惨憺たる結果であることをお知らせしてまいりました。

 

   相当な運用難に陥っていたと思われますが、それをどこかで埋めるべく資金の置き所を日々探る有様で、ここへ来て国際金価格が9年ぶりの高値に買い進まれたこともその延長線上でのことであります。

 

   マーケットアナリストの豊島逸夫氏は「極めて短期間の上昇で投機的である」と警笛を鳴らしており、投資家のリスク回避の資金の流入というよりも、ファンド系資金が慌てて動いた感が強いのではないでしょうか。

 

   それでもここへきて、これらトップファンドもいよいよ方向転換が明確になってまいりました。今週の日経新聞の解説にも載っておりましたが、ブラックロックを筆頭に、ゴールドマンサックス、ソシエテ・ジェネラルなども日本株の投資判断を格上げしてまいりました。

 

   世界経済が回復するなかで、景気敏感株の多い日本は、その回復度合いは欧米を上回るとの認識から、テレワークなどの内需関連に留まらず、自動車、機械などバリュー株の上昇も期待できるとしております。

 

   その反面、東京市場では売り屋さんとして悪名高きクレディ・スイスは、企業心理は上向かず、急落以降の弱気の見通しを全く変えておりません。

 

   相場は強気と弱気の掛け合わせで動いてまいりますので、売り屋さんの存在は大いに結構なことですが、6月半ばまで弱気スタンスだったトップファンドの様変わりは非常に興味深いですね。

 

 

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