個人投資家にも非常に人気の高い「日経レバ」(日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信)に先週売り禁止の措置がとられました。
売買代金も常に上位に来る人気商品であるこのETFですが、だいたい買いから入る投資家が多い傾向にあり、これだけ売り人気が高まるのも過去に例がなく、むろん売り禁止措置は日経レバ上場来初めてのことであります。
さらに、日経レバの売り人気に重ねて、日経平均とは逆方向に二倍動く「日経Dインバース」(日経平均ダブルインバース連動型上場投信)の買い人気も記録的なものとなっております。
売り買いは違えども、この二つのETFの人気度から見えることは、この先株式市場は下落すると判断している投資家がかなりの数で存在するということです。
それだけではなく、日々個別銘柄の空売り比率も相変わらず高水準を維持しており、先週末も40.7%と売り屋さんは健在であります。
この時期、決算発表を前にその不透明感からなかなか買えないところであり、本来なら買い物が入らないから下がってしかるべきなのですが、株価は膠着状態を続けております。
そんな状況下、松井証券の調査で空売りを仕掛ける投資家の損益が四月の収支トントンから直近はマイナス18%程度まで悪化しているとの報告がなされました。
信用買いは引かされたら現引きして我慢することができますが、信用売りは必ず買い戻さなければなりません。今回の戻り相場に結構上手く乗っている目先の利くヘッジファンドは、個人の信用残高を利用することも得意としております。
この膠着状態の先、決算発表が終わるころ、上手く仕掛けられちゃうんじゃないですかね。売り玉のある方は十分注意が必要じゃないでしょうか。
投資相談並びに入会受付を承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!