相変わらず、新型コロナウィルスの影響は経済各所にその悪影響を与え続けております。
日々発表される経済指標もリーマンショック以来の悪い数字が並び、「企業は人」の言葉通り経済好調時不足感の強かった労働力も、明らかに減少に転じてきております。
しかしながら、これだけの経済環境の悪化にもかかわらず、3月に大きく売り込まれた世界の株式市場は劇的な戻りを演出しております。
この実体経済との乖離により、現状の株式市場はバブルであるとの指摘をよく耳にしますが、はたしてどうでしょうか。
朝の番組でもお馴染みのホリコ・キャピタルマネジメントの堀古英司氏、他のアナリストと比較してこの人は実際の運用担当者であり、実務に精通していることから私も大好きですが、米国市場はITバブル時にレシオ60倍まで買われましたが、現状は24倍前後でさほど過熱感はないとしております。
また、バブルはほとんどの市場参加者がバブルと思っていないところに起こる、とも加えております。
勿論、この相場急落はその時点の経済の悪化ではなく、新型コロナウィルスにより、世界的に先行き人、モノ、金が動かなくなるであろうという、株価の予知能力によるものであります。だとすれば、この画期的な戻り相場とて、物知りな相場が将来を語りかけているのではないでしょうか。
先週の相場展開のように、ちょっと大きな揺れがあると結構騒がしくなりますが、海外投資家にしても東京市場が上昇すると「あっ、また上昇しちゃった」とため息をつく投資家のほうが多く、それだけこの戻り相場に乗れていないんです。
慌てずに、狼狽せず、物知りな市場をつぶさに観察し、付いてゆきましょう。
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