米国では一昨日も1月の小売売上高が市場予想1.8%のところ3%の上昇、ほぼ2年ぶりの大幅増で高金利の中でも堅調な消費需要を示しました。また昨日の生産者物価指数(PPI)は前月比強めの数値となりました。
また、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数は3カ月連続で縮小しましたが、市場予想以上に改善、全米ホームビルダー(NAHB)の住宅市場指数は2020年半ば以来の大幅な伸びとなりました。
この数値からはFRBによる金融引き締めの長期化が予想され、当然下落傾向となるのですが、現状のダウをはじめNASDAQ、S&P500の水準は予想以上に底堅い展開であります。
米国経済は現状の金利高の中でも家計消費は底堅く、GDPに占める家計債務は過去20年来最低水準であり、家計金融資産もコロナ後の放出を経ても未だ高水準を保っていることから巷で言われる景気後退も起こらないのでとの観測も出ております。
更に注目すべきは欧州市場、インフレに悩む英国の高値に続きフランスも高値更新、あの財政危機を騒がれたギリシャでさえも追随しており、他のEU諸国も押しなべて堅調であります。
従って、「相場は相場に聞け」の基本スタンスは変わりません。相場は屁理では計れない理外の理を必ず内包しており、それでも屁理屈の拘ると必ず利益を逃します。
東京市場も粛々と国策、テーマ、材料を持っている強い銘柄の上昇が続きます。素直に付いてまいりましょう。
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