日銀総裁の人事が決まりました。新総裁は経済学者で過去に日銀の審議委員の経験を持つ植田和男氏、副総裁には永見良三・前金融庁長官と内田真一・日銀理事となり、トップは学者の先生と脇を財務省、日銀出身者で固めるバランスの取れた人事と思われます。
植田新総裁は既に公の場で、黒田総裁の金融緩和路線を継承すると発言しておりますし、昨年の為替の円安が進み日銀の金融政策に批判が集まった時でも、日経新聞のコラムで現状では金融引き締め政策に全くメリットがないと金緩和政策を擁護する発言をしております。
従って、4月の新総裁就任時に直ちに金融政策の修正には動かないと思われ、その後の日本の賃金上昇の程度とインフレ度合い、更に米国のインフレピークアウトの進み具合を見ながらになると思われますので、仮にイールドカーブコントロール(YCC)の修正も少々先になるかと存じます。
気になる米国の金融政策ですが、一昨日に続き連銀総裁のコメントは続いております。ダラス連銀のローガン総裁は今よりも高い水準の利上げをとタカ派、リッチモンド連銀のバーキン総裁は正常化しつつもやや緩慢とタカ、ハト中間派か、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は終わってないが一服とややハト派、とバラバラです。
趨勢は変わっていないと思われますが、データ重視のFRBとしては今回も方向感が出しづらい数値であり次のデータ待ちであります。
従って、市場では引き続き個別物色で展開して行きます。決算を精査した機関投資家の動きに注目です。毎度ですが何回も回転している弊社看板銘柄「クラウドワークス」が飛び出しました。これは英国ファンドの注力銘柄ですが、これから同じように飛び出す銘柄は続出しますぞ!
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