日銀新総裁として植田和男氏が決定したことは少々驚きの人事でありました。雨宮副総裁が本命視されておあり、対抗で中曽副総裁、山口理事の名が挙がっておりましたのでちょっとしたサプライズとなり、海外市場では若干円高ドル安が進んだようです。
この新総裁の植田氏について各エコノミストの評判はさほど悪くないようです。過去に日銀審議委員をやったこともあり、金融政策の理論も非常に詳しく、日銀審議委員時代は金融緩和の部分で能力を発揮したようです。
昨年7月に円安が進行し日銀の金融緩和政策が批判された時も日経新聞のコラムで「拙速な引き締めは避けるべき」との発言をしており、直ちに黒田総裁の金融緩和政策を軌道修正するとは思えません。
海外市場で進んだ円高ドル安も既に落ち着きを取り戻しており、いずれにしても今週以降海外投資家がどう動いて来るか、今週は米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることからも合わせて注目してまいりたいと存じます。
さて東京市場は決算ラリーと言っても今日明日で終わります。決算内容に付和雷同した売買も落ち着き、機関投資家が今後は決算内容を精査し動いてまいります。
多少の株価のブレに振られず、決算の本質を見てまいりましょう。決算発表で目先売られた銘柄、買われた銘柄も、今後全く逆に動いてくるものも出て来るのが決算シーズンの常です。
機関投資家の資金の向かう先に照準を合わせてまいります!
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