昨日の市場の注目を集めたのは何と言っても「レーザーテック」ですね。常に売買代金は東証のトップに君臨するほどの人気の同社でありますが、本日も売買代金は一社で3500億円と2位の「三菱UFJフィナンシャルグループ」が600億円ですからその桁違いの程は窺えます。
半導体メモリー市況の悪化から半導体メーカーが短期の投資計画を先送りした影響で、2023年6月期の受注高見通しを3000億円から1800億円に下方修正したことから株価は13.7%の大幅安となりました。
先週も「日本電産」、「日東電工」などの下方修正に対して、意外と市場は冷静であるとお話しした矢先のことに少々驚きを隠せません。
投資計画を先送りした半導体メーカーは、今後必ず計画を実行してまいりますし、マスクブランクス検査装置で世界シェアは100%の同社にとっては目先の浮き沈み以外何物でもないと思われますが、株価は無情にも3500円売られました。
調査会社によれば、同社は個人投資家が信用取引で活発に売り買いしていることと、AIアルゴリズム取引のターゲットとなり、今回の減額修正がアルゴ売りの格好の餌食になったようで悲喜交々だったようです。
ただ、目先の需給のぶつかり合いですから、昨年のソニーショックのように後を引くことはないと思われ、本日は既に落ち着いてくるものと思われます。やはり個人投資家は決算を注視しながら個別物色で臨んでまいりましょう。
さて、FOMCは大方の予想通りの着地となり、朝方様子見で売られた米国市場もパウエル議長の会見を見ながら上昇に転じました。ビッグイベント通過
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