ガソリンがジリジリと値上がりしています。
1リットル平均170円超え目前で、2008年以来の高い水準になっております。上昇は12週連続で、消費税アップや物価上昇も伴い、庶民の懐に深刻なダメージを与えています。
「ガソリン値下げ」を訴えるのぼりが、全国各地ではためいたのは、2008円のことです。当時野党だった民主党から「ガソリン値下げ隊」が登場し、ガソリン値下げに活発な主張を飛ばしました。
ガソリンは生活に欠かせない物質なだけに、今回も国民が待ち望むのが「税の引き下げ議論」ですが、2008年当時の「ガソリン値下げ隊」の民主党議員は選挙で敗れ、国会から姿を消してしまったのです。
このガソリン高騰の背景には、外国情勢があります。
一つは報道にあるようにウクライナ情勢。
さらに、同じく産油国のイラクでも6月から武装組織が活動を活発化させ、原油の供給量が脅かされています。
では、このガソリン価格の内訳はどうなっているのでしょうか?
今年4月のガソリン価格は164.3円ですが、原油は70.5円、ガソリン税は53.8円、石油石炭税2.54円、消費税12.2円。残り『25.26円』が、業者の利益や精製や流通にかかるコストです。我々が払う4割以上は税金なのです。
しかも、石油石炭税に含まれる地球温暖化対策税は、2016年4月から0.26円上がることが決定済みの上、さらに消費税が2015年に10%に上がれば、これもガソリン代アップの要因となります。
是非とも、この秋の国会には、ガソリンを安くするための何らかの議員立法を提出して、ガソリン値下げの活発な議論をしてもらいたいものです。
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