「梅はすいすい13年、梨はゆるゆる15年、リンゴにこにこ25年」―4日、自民党仕事始めでこう話したのは安倍晋三首相。
政権発足から3年の昨年末「桃栗3年、柿8年」と述べて長期政権に意欲的と受け取られたことから「ここまで言えば物議は醸さない」と笑いを誘っていました。
もっともこの日「梅も梨もリンゴも収穫できるのが自民党だ」と長期政権の必要性に言及、年頭記者会見では、東京の各所で桜が楽しめるのは8代将軍・徳川吉宗が苗木を植えたお陰だとして「私も木を植える政治家でありたい」とここでも長期政権に意欲をにじませています。
現状の党則や総裁公選規程に従うと、安倍総裁の任期は最大でも2018年(平成30年)9月までとなっています。しかし、この状況を打破しようと、安倍総理の周辺から自民党総裁任期の延長しようとする動きが見られます。
これは、連続で2期6年までとなっている自民党総裁の任期を「3期9年」までに改正すると云うことを意味します。「安倍首相が招致に成功した東京オリンピックを安倍首相のままで迎えた方が国際的にも有意義」と自民党内で盛り上がっているのです。
また、安倍首相の悲願である憲法改正に道筋をつけるためにも、長期政権を担っていかないと時間が掛かる憲法改正は成し遂げられないだろうという思惑もあります。
ただし、谷垣幹事長や二階総務会長らは任期延長に慎重であり、党幹部からは安倍政権が長期化することは、「ポスト安倍」候補が育たない土壌が作られてしまうという懸念もあることから、一筋縄にこの作戦が実行されるかどうかは不透明のようです。
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