日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの株価指標にはそれぞれに特徴があります。
例えば、日経平均株価は225銘柄の単純平均ですが、ソフトバンク、ファーストリテイリング、ファナックなど値嵩株の影響を強く受けます。その半面、時価総額が大きいにもかかわらず、低位株のみずほFGなどの影響度は極端に小さくなります。
また、ソフトバンクは変動株価の3倍が日経平均株価に反映されます。1対3の株式分割の権利修正をしなかったからです。100円高は300円高、100円安は300円安となります。
一方、TOPIXは東証1部上場の全銘柄を対象にしています。基準日は1968年1月4日で、この日の時価総額を100として算出されています。そのため、時価総額の大きい企業が指数を左右するのです。
もう少し専門的なお話をしますと、石炭や鉄鉱石などを運ぶバラ積み船の運賃を示すバルチック海運指数は1985年1月4日を1000として算出されています。
リーマン・ショック時には663ポイント(2008年12月)の安値がありましたが、昨年の12月16日には471ポイントの安値を付けました。バラ積み船の運賃が30年前の半値以下というのは尋常ではありません。
このように指標のクセを読むことは相場を解析する上で重要なポイントになります。年初からの大幅安も日経平均株価だけを見ても、真の相場の強弱は判断できないのです。そして、単純なテクニカル分析だけでも相場を見誤ることを覚えておいて下さい。
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