昭和41年の今頃、その時代の大女優が街中を歩いていた時、信号が青なのに何故か渡ろうとしませんでした。歩行者用信号機がまださほど普及していなかった頃の話です。
隣にいたマネージャーが促すと、その女性は云いました。「だって、男の人しか渡れないんでしょ」と。信号機には男性の姿が描かれていました。
誰でも初めての時には、絵文字や記号に戸惑うことがあります。外国人旅行者はより一層でしょう。
2020年の東京五輪に向けて、国土地理院が「外国人向け」の地図記号案を作成しました。寺院や空港、トイレ、銀行、ホテル、病院、交番など全部で18種類。
例えば、日本人が小学生の時に習った寺院の「卍」はナチス・ドイツを連想させかねないとして、「三重の塔」のデザインに変わっています。誤解から不快な感情を持たせない、行き届いた心配りです。
漢字の「卍」は、博愛の「博」や協力の「協」と同じ部首「十」部に属しています。おもてなしの心得として脳裏に刻み込んでおきたいような、いい仲間に恵まれた文字ではないでしょうか。
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