日本人は買い物が下手だと云われます。その代表が「安物買いの銭失い」と云われる振る舞いで、これはお金の値打ちを理解していない買い物の軽薄さを示すものです。
株式投資においても、この風潮が感じられます。安いという理由だけで銘柄を買う人がいますが、これは相場全体の水準が極めて低位にある場合には良いでしょう。
しかし通常、特定のある銘柄だけが安値にあるからと云って、無条件で買うと、思惑通りにいかないことが多々あります。
株価が安い状態にあるのは、それなりの訳があるからです。業績が悪いとか、企業内部に隠れた悪材料があるとかなど、人気が付かない理由があり、安値はいつまで経っても安値のままです。結局動かず、飽きがきて、大抵は見切り売りをする羽目になります。
その逆が、株価が高いというだけの理由で買えない深層心理です。なぜ高いかは、安いものと同じでそれなりの訳があるのです。
先行きの業績の好調、或いは増配や新材料などを内包しており、さらに人気の要素も伴って株価水準が高いのです。そうした理由も考えずに、ただ単に高いというだけで回避していては、せっかくの好機を無駄にすることになります。
こうした投資家心理を捉えた格言が「買いにくい相場は高い」であり、同じ意味で「買いやすい相場は安い」などと云い、値ごろ感や単なる利回りだけで価値判断する誤りを戒めているのです。
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