バイデン次期米国大統領が閣僚、ホワイトハウス高官の人事、並びに広報チームを発表してきました。
史上初めてのケースが多く、まずは米国政権史上初の女性副大統領カマラ・ハリス氏。非常に頭脳明晰のようであり、演説を聞いていてもバイデン次期大統領よりも説得力がありますし、民衆を引き付けます。
また、これも初の試みでありますが、大統領の広報チームは広報トップを含めすべて女性です。更に副大統領の広報トップも女性で、
バイデン氏自身も、国内情勢を反映した多様性のあるものとし、今までにない新しい期待感を抱きます。
さらに閣僚人事については、過去の判例を踏襲することなく、実務経験を重視し抜擢されております。従って、上院議員や知事など、政界で名の売れた人物ではなく、その分野の専門家が選ばれております。
バイデン氏は選挙戦の最中から、政権の人事に米国民の多様性を反映させるとしてきており、現状で非白人が半数近く、女性が過半数という構成であります。
中でも、マーケット関係者が大歓迎なのが、次期財務長官に就任する、元FRB議長のジャネット・イエレン氏であります。彼女は女性初のFRB議長であり2014年から4年間、リーマンショック後の低迷する米国経済をベン・S・バーナンキ氏から引き継ぎ、大規模な量的金融緩和政策で米国経済を再生させた立役者の一人であります。
更に、行政管理予算局長に民主党政策スタッフを長年務めるニーラ・タンデン氏、大統領諮問委員会委員長にプリンストン大学公共政策・国際関係大学院長のセシリア・ラウズ氏を指名し、経済チームの主要3ポストを初めて女性が占めることになります。
現職のトランプ大統領が相変わらず不正選挙を訴える一方、バイデン次期大統領は政権移行へ着々と準備を進めております。
次期政権の顔ぶれを見ると米国政治に然程詳しくない方も、何か新しいことばかりでワクワクするのではないでしょうか。
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