新型コロナウィルスの災禍は観光、飲食業界に大きな爪痕を残しております。ここ兜町でも夕方以降になると、大小の居酒屋に吸い込まれてゆくサラリーマン諸氏の姿が日常でありましたが、様相は一変しております。
もちろん会社から、帰宅途中の一杯はご法度とされているのが現状ですから、致し方ないのかもしれませんが、寂しい限りであります。
筆者もこの地に42年通い詰めておりますゆえ、馴染みの飲み屋さんも数件ありますが、そのうちの一軒が残念ながら廃業しました。この兜町でも大手居酒屋チェーンの進出で、小さなところは以前から苦戦を強いられておりましたが、このコロナにとどめを刺されたと、ご主人は呟いておりました。
これも氷山の一角です。先日、コロナの第一波、第二波、の時も槍玉にあがっていた銀座の高級社交場が奮闘しているという読売新聞の記事を目にしました。
あるクラブのママさんは「来店されるのは、それぞれの組織の重責を担っている方ばかり。店が感染拡大の場になってはいけない」とホステスさんから男性従業員までPCR検査を実施し、常に陰性証明書を所持、検温、消毒はもちろんのこと、銀座のクラブにはそぐわないアクリル板も設けているようであります。
それでも銀座の社交場はこの半年で10数%が廃業ないし撤退したそうで、飲食業と一くくりにしたら、どれだけのお店がなくなったことか…。
前出の居酒屋の親父さんやクラブのママさんだけでなく、民間の人たちは必死になって、身銭を切ってでもこの危機を乗り越えようとしております。
そこへ行くと、政府の対応はどことなく他人事と思っているようで、憤りすら感じます。どんな状況でも給料は減らない人たちだから我々とは違うのでしょうか。
相場には関係のない話ですが、筆者の愚痴を言わせていただきました。
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