当欄でも再三申し上げている通り、12月11日のSQを通過したあたりから投資資金は先物から離れ、個別物色の流れが鮮明になってまいりました。
以前のような日経5と呼ばれる、ファストリを筆頭とした値嵩株5銘柄で日経平均の65%を動かしてしまうという展開から、個別の材料に株価が反応する、個人投資家好みの相場展開であります。
もちろん日経225の値嵩株の中でも、先物絡みではなく、独自の成長路線で買われるSBGやキーエンスなどもありますが、一般的に材料株物色の方が先物主導に比べて、値段がより安いものが物色される傾向がありますので個人投資家には打ってつけです。
更に、先週末の日経新聞で日本の中小型株を扱うファンドに外人投資家の資金が入っているとの記事が載っておりました。日本の中小型株はアナリストがあまり分析対象としないので割安に放置され「宝の山」との評価する外人投資家が多いそうです。
社会や時代の変化を先取りする位置にいながら、アナリストのカバーが少ないので過小評価されていたり、コーポレートガバナンスの改善を待てば高いリターンがのぞめるという期待が外人投資家にはあるようであります。
また、世界の中小型株に投資する海外ファンドも日本絵の注目度を高めている。英スタンダード・ライフ・インベストメントは「世界小型株厳選ファンド」は日本株の組み入れ比率を上げました。
それを物語るように、東証マザーズの売買代金は32兆円と前年より8割増えた。日経平均は2万7000円の水準が重い中この中小型ファンドの跋扈は、現在足掛け3カ月の調整中の東証マザーズの変化点が近いことを示唆しているかもしれません。
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