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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

東京市場の強気に多様な視点。

 

 東京市場は相変わらず外人投資家の先物の仕掛けに翻弄されているようです。中国の恒大集団の債務問題で、当事国の国慶節による連休も影響しましたが、中国市場で売れない分、東京市場でヘッジ売りを出すパターンで、然的に先物市場での売り仕掛けが目立ちました。

 

 ただ、先週も申し上げましたが、現物市場は9月にひと月で1400億円売りましたが、10月は第12週の2週間で9400億円押し目買いの動いております。中国の債務問題、米国のインフレ懸念などの外部要因に加えて、もやっとした岸田総理大臣誕生に都合の良い東京市場の先物は利用されましたが、本質は10月に入っての買い越しに現れていると思われます。

 

 昨日の日経ヴェリタスに大和証券のチーフストラテジストである阿部健児氏の日本株上昇の5つの理由として投稿されておりましたが抜粋します。(日経ヴェリタスまでは見ていないという投資家が多いのでここで取り上げます)

 

 1つ目はバリュエーションでの割安度です。これは当欄での何度も問いあげておりますが、単純にPER、PBRでは調割安ですが、米国の国債の利回りを使ったTOPIXの変則イールドギャップでも歴史的に見て割安との見方です。

 

 2つ目がワクチン接種率の急速な進展。米国をも上回る現状から感染状況は劇的に改善、外人投資家が日本株投資を抑制する要因の1つが解消。更に3つ目は大規模な経済対策に対する期待。選挙後、更に具体化されますが高市氏が書き上げた公約にも反映されております。

 

 4つ目が米長期金利の緩やかな上昇。米国の景気回復により2022年度は1.5%から2.0%のレンジで推移すると思われ、過去米国金利上昇局面(リーマンショック前、アベノミクス初期、トランプラリー、コロナ禍からの回復)ではTOPIXSP500にアウトパフォームしていること。

 

 5つ目が値上げの広がりに期待することです。値上げを受け入れにくい国民性はありますが、これが浸透してくれば日本企業の本質的変化と捉え、更に日本株買ってくる要因となる、としております。

 

 バリュエーションとワクチン接種のみの日本株強気論ではなく、多様な視点を披露され興味深いのでここに取り上げさせていただきました。

 

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