参院補欠選挙の静岡での敗北は、岸田政権にとって気がかりな結果となりました。補欠選挙で一敗しただけとの見方もできますが、今回は野党共闘に敗れた選挙となり新しい意味で懸念材料ともとれます。
衆院選に向けて野党共闘で一本化した選挙区が数多くありますので、この結果は野党にとっては力づける材料であり、またいくら選挙に強い自民党といえども後半戦への危険信号と思われます。
現状での政権交代までは現実味に欠けますが、自民党も相当議席数を減らしそうなので、現在当落線上と言われるベテランから、安倍チルドレンと言われる三回生議員まで後半戦は一層危機感をもって、背水の陣で臨まないと、選挙に落ちたらただの人、となる可能性も大ありです。
昨日も日経平均は大きく反発しておりますが、値嵩株が戻っておりますので、先物中心のキャッチボールに変化はありません。個別の材料、財務内容を追える投資家であれば問題ありませんが、そこが難しいようであれば昨日申し上げました通り、選挙結果を見てからでも遅くないと思います。
予想としては、野党第一党の立憲民主党はもともと政権奪取の議席数を立てておりませんので、票が割れても政権交代はないと思います。仮に最悪のケースとして自民党、公明党で過半数が取れなければ、今回は大幅に票を伸ばすと思われる維新と手を組むでしょう。
そうなれば、少々相場も荒れる場面もあると思われますが、選挙が終われば今度は政策が動きます。その政権の重点項目は何か、資金が一番充てられるところはどこか、必ず発せられる政策(材料)に付いて行けばよろしいかと存じます。
加えて今週から決算発表が本格化します。一足早く始まった米国市場は、84%の企業がアナリスト予想を上回り、最高値更新の原動力になっております。未だ割安な東京市場も、恐らく予想をオーバーシュートしてくる企業が多いと思われますので大いに期待したいところであります。
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