米国市場がダウ、S&P500が新高値、NASDAQももう一歩のところまで上昇し、三指数とも続伸となりましたが、最近の東京市場は米国に連動しないことが多く、昨日も始まるやいなや好調な米国市場を横目に200円強売られる場面もありました。
しかしながら引けにかけては個別銘柄に押し目買いが入り、下落幅をほとんど戻して引けており、始まった決算発表に対しても好決算には素直に買いが動くようになってきております。
東京市場は衆議院選挙という特殊要因があり、岸田内閣の不人気や参院補選で静岡を落としたことで懸念材料視されておりますが、昨日も申し上げました通り、はっきりとした政権交代でもない限り自民党は必ず諸派を取り込んででも政権を維持します。
であれば選挙結果は既に相当数織り込んでいると思われ、各所で押し目買いが入るのはその証左であると思われます。
テクニカル的に見ていきますと直近の急落も一目均衡表の下値の抵抗体で止まり、その後もみ合いながら戻している状況が見て取れます。更に9月に話題になりました、年に一度有るか無いかの騰落レシオ150ポイントを14日と28日の二日間で綺麗にダブルトップを形成しましたが、その後の調整からいつの間にか、これも珍しい底値の73ポイントの位置まで下落しております。
底値の73ポイントという位置も年に早々出会える水準ではなく、以前に当欄でも騰落レシオと日経平均との位置関係で丁寧にご説明しましたが、この水準は1週間ぐらいのズレはあれど全て大底を形成しており、ほぼ100%の確率と言っていいでしょう。
勿論選挙が終わるまで見たい、との意見もありますが、一歩も二歩も先を行く資金は、10月初旬の外人投資家の押し目買いに見られるように、既に買いの種を撒いているものと思われます。
一番正直で、物知りな相場はそれを察知しているようであります。
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