米国市場は8週連続安ですね。リーマンショックでもこんな下落はありませんで、遡ること1932年以来90年ぶりの下落記録らしいです。日経新聞が報じておりましたが、その時の下落を経験している投資家は恐らくいないと思うので、肌感覚ではどうも計り知れませんが、現状を見るとそう騒ぐことでもないかと存じます。
大恐慌の後ですから、当時は失業者が街に溢れていたようでありますが、逆に今の米国経済は利上げが必要なほど好調です。また、足元一時3.21%まで上昇した米長期金利は2.7%台まで下落しており、米株式市場は90年ぶりの8週連続安で歴史的にもこれ以上織り込みようがないぐらい悪材料を織り込んだものと思われます。
またVIX指数を見ても90年ぶりの連続安と騒ぐ割にはさほど上がっておりません。リーマンショック時の80、新型コロナ時の66にも届かず30前後までしか上昇しておりません。
更に、当欄でも日本の現状と比較して割高な米国株のバリュエーションには注目しておりましたが、既にかなり調整は進んだものと思われます。
突っ込みが大きかっただけに、目先の乱高下はまだあるかと思われますが、今週のFOMC議事要旨、27日のPCE(個人消費支出価格指数)で材料出尽くし感台頭となるではないでしょうか。
さて、名実ともに東京市場の底堅さを感じられるようになって来ており、各メディアでも取り上げられるようになって来ておりますが、昨日申し上げた現在支持率の高い岸田総理(インベスト・イン・キシダ)にも起因しているようにも思われます。
更に、市場の細部を見るとしばらく出遅れていたグロース市場ですが、こちらにも潮目の変化の兆しが出ているようです。この市場が活気づくと益々東京市場に厚みが増し、魅力が増して来ると存じます。乞うご期待であります。
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