米国市場の大幅安を嫌気して東京市場もお付き合い、一昨日はザラ場760円安まで売られて引けは500円安でありました。それでも3月の安値はおろか先週の安値すら割っておりませんので、東京市場の底堅さは変わらずといったところであります。
朝方から米国の1200ドル安で慌てる投資家の方のご連絡を複数いただきましたが、皆様ご自身の事情に照らし合わせますので、少々冷静さに欠ける内容が多かったと思います。
弊社のお客様は信用取引をされている方は少なく、多少建玉があっても余裕度が大きいのでこのような下げでもあまり関係ありませんが、他の問い合わせには担保に絡むご相談も多く、当然相場動向よりも評価損率を基準に考え、担保のやり繰りを優先しますのでどうしてもナーバスになってしまいがちです。
従って、下げの背景は消費関連のウォルマートやターゲットの大幅下落から景気悪化懸念にばかり目が行き、米国が今週はSQの週であることも忘れております。東京市場は先週SQで、SQ当日は600円から上昇しましたが、その2、3日前には1000円幅から売られており、常のそうですがSQに絡む仕掛け的な商いは日常であります。一昨日に続き、昨日もそのような売りが出ておりますが、本日も東京市場の健闘を期待できるのではないでしょうか。
米国に比べて東京市場の底堅さは変わりませんが、上げたら下げる、下げたら上げるの繰り返しですので、それでも引き続きこの下値の強さは冷静に押さえていただきたいところであります。
しかしながら、外国人投資家が買い始めて、更に国内の機関投資家が参入し、物色対象は見えて来ております。これから横に広がりを見せると思いますが、ロシアのような覇権国家の蛮行は明らかに世界の流れ、経済の流れ、相場の流れを決定付けて来ております。
昨日もいち早く押し目買いが入るセクターは絞られつつあり、従って今後も動くもの、動かないものが分かれる波高相場と思われます。難しい相場展開であり、銘柄に迷われたらご相談ください。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。