90年ぶりの8週連続安を演じた米国市場は引き続き注意が必要でありますが、その当時の弱気相場は2年8ヶ月続いたそうです。一般的に弱気相場とは直近高値から20%下落している期間であり、今回の下落でダウは辛うじてセーフ、S&P500は先週末弱気相場入りしましたが、すかさず反発し難を逃れましたがまだ怪しいようです。
これだけの下げですから、米国市場の専門家でも弱気の意見が多いようで、その代表格でブリッジウォーター・アソシエーツを率いる著名投資家レイ・ダリオ氏は「米経済は景気後退とインフレが同時に進むスタグフレーションに見舞われる可能性がある」と指摘、IT株を中心とした自らのポジションを閉じていると述べました。
かたや、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、米国経済は依然として力強く、潜在的な成長阻害要因も不変ではないとの見方を示し、「力強い経済に大きな暗雲がある」と述べ、「暗雲と呼ぶのは、それが消える可能性があるからだ」と続けた。
更に、リセッション(景気後退)入りの可能性はあるが、経済に及ぼす各状況が異例の組み合わせになっているとして、過去の景気後退とは異なるものになると述べたそうです。よくわからないので文章をそのまま載せましたが、どちらともとれると思うのは筆者だけでしょうか。
ちなみにこちらも著名投資家のウォーレンバフェット氏は具体的に、この波乱相場を好機とばかりに割安株に対し攻めの投資スタイルに転じております。昨年末から現在に至るまでの保有額を320億ドル(約4兆2000億円)増やし、総額は3600億ドル(約47兆2500億円)に達しております。
米国の第一線の著名投資家、並びに専門家でも現状の分析には苦慮しているようで、バフェット氏以外のファンドではキャッシュポジションを20%ぐらいまで高めているところもあるようです。
過去の歴史から必ず何処かで出動して来ると思われますが、意外と早い時期に再びポジションを取り始めるのではないでしょうか。
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