米国市場は相変わらず乱高下を繰り返しております。先週も消費者物価指数(CPI)の発表を受けて急落、500ドル安から更に反転すること800ドル高、翌日には再び500ドル安の展開。森ばかり気にしていたら、とてもエントリーをためらいがちとなる相場展開です。
先週13日、最初に動いたのは長期金利と為替です。午後9時半、円安が147円台まで急に走り、次いで長期金利が4%台に乗せ、若干時間がずれて株式市場が売られましたが、長期金利が3.8%台に下げるとそこから株式市場は急反発、翌日には再びこの長期金利が4%台に乗せると再び大幅安でした。
ここ一週間を見ても長期金利は4%に三回ほど乗せては戻しを繰り返しました。相場の転機は天井でも底でも乱高下を繰り返すことは多々ございます。そろそろその域に入ってきたかと存じます。
こんな状況でも2万6000円すら割らずにボックス内で推移する東京市場は底堅いのですが、どうも森ばかりを気にする評論家になられ、各論の個別銘柄をスルーしてしまう投資家が多いように思います。
昨日の「日経ヴェリタス」で、十数年で投資資金50億円を稼いだ勝ち組投資家テスタ氏の記事が載っておりましたが、今年はインフレの加速や戦争も含めて様々な出来事がありましたが、相場展開自体は例年と変わらず今年は9月末で10億円ほどの利益でパフォーマンスは例年より良いそうです。
つまり相場巧者はいつでも現場にいます。相場全体を語る評論家ではありません。現実に未だに下値を切り下げる半導体銘柄に比べ、連日高値を取るインバウンド(百貨店、空運など)関連と、強い個別銘柄は確実に存在します。
木を見る相場は資金が集まるところがタイト化しますので、思わぬ値幅を投資家に届けてくれます。さて、今週も珠玉低位株の仕込みをしてまいります。
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