今月発表の米国の経済指標は、大きく市場に影響の出るものは既に通過しているようです。まだ製造業のPMI、中古住宅に関する指標は残りますが、11月早々のFOMC、これも既に0.75%で決まっていると見てよろしいですので、雇用統計まで目先のマクロ要因は織り込んだと思われます。
目先、多少の長期金利の上下はあるでしょうが、それほどインパクトのある発表はありませんので企業決算の動向に関心は移ってまいります。これまで金融機関の決算が出ておりますが、事前に予想されたほど悪くはなく金利上昇のプラスの面が見られます。
今後GAFAMが続きますが、既にマイクロソフトは1000人ほどのレイオフを発表しておりますし、アマゾンも今年の採用計画を白紙としているようです。従って、各アナリスト予想は相当控えめな数字が掲示されており、更に悪い数字が出るとは思えませんので、これが米国市場の転機となるか注目であります。
東京市場も基本的には底堅くもボックスの中の動きであり、仮に2万7460円台の200日線を越えないと、再びボックスの下限までは行かなくともまた2万6600円台ぐらいまで押して来るかもしれません。
米国市場の上下に先物が即反応し、寄付きから上にも下にも離れて値を付けますので、結果として東京市場のローソク足は陽線も陰線も短く、窓を開けやすいチャート形状になっておりあまり面白味がありません。
テクニカルを重視される投資家にも、日経平均程つまんないチャートはないのではないでしょうか。やはり普段から申し上げております通り、個別のトレンドに付いて行ってください。
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