FRBによる拙速であり急激な利上げは、新興国を含めて世界各国を俯瞰しているIMFやOECDには非常に評判がよろしくないようですが、そのIMFは先週来年以降の世界経済の成長率見通しを公表いたしました。
利上げを継続する米国は22年が1.6%、23年が1.0%、英国は22年3.6%、23年0.3%、ドイツは22年1.5%、23年マイナス0.3%、ほかのEU加盟国は更に悪化しております。
しかしながら、日本は22年が1.7%で23年は1.6%と世界でリセッションの懸念があるなかで、2年連続で米国の成長率を上回ります。これはバブルが崩壊した1990年以来32年ぶりであります。
先進国の中でも経済再開が周回遅れで始まり行動制限がなくなった日本、どこの観光地に行っても国内旅行者は大勢出ておりますし、水際対策の撤廃から現在外国人旅行者も大挙として押し寄せております。
筆者の生まれ育った東京浅草でも、国内外問わず観光客の多さを見てもコロナ前の盛況な街並みが戻って来ておりますし、外国人旅行者に至ってはメディアのニュースなどを見ても本当に日本が好きなんだなと改めて思います。
また、これは外国人観光客に限ったことではなく、ビジネスで入国する人もフルオープンであります。これは大きなファンドを率いる運用担当者も然りで、品質が高く割安な日本に、今後キャッシュポジションを高めた外国籍ファンドの資金が投じられるのも、かなり確率の高い話ではないでしょうか。
それを受け入れる日本の投資家も大分裾野が広がり、自社株買いを敢行する企業の現金も140兆円と言われ臨戦態勢が整いつつあります。年末から来年に向けて力が入ります。
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