米国では景気の指標である、9月のISM製造業景況指数が発表され、こちらはPCEデフレーターとは異なり市場予想以上に低下した50.9、ここ2年余りで最低に水準に落ち込み、受注の指数はこの4カ月で3回目の縮小で、明らかに景気低迷に近づいていることを示唆しました。
9月の新規受注は47.1とコロナ禍以降最低の水準であり、8月の建設支出も年換算で前月比0.7%減となり市場予想を下回りました。
インフレピークアウトに最も遅れるとさえる住宅価格の下落も大きいようで、不動産持ち株会社ブラック・ナイトのリポートによると、7月の中央価格は前月比1.05%の下落、更に8月は0.98%の下落、2カ月の値下がりはリーマンショック後の2009年1月以来最大で、住宅ローン金利の急上昇で国民の住宅取得能力は1980年以来最低としております。
米国といえども、景気減速の波は明らかに視界に入ってまいりました。FRBの金融政策への批判は内外を問わず湧いて来ておりますが、このままオーバーキルを座して待つのか、ますます難しい判断を求められます。
東京市場は昨日の776円高は立派でしたね。一昨日も米国の大幅安を受けて先物中心に300円ほど売られるも、午前中の時間帯から反発しそのまま高く引けておりましたが2日間で1000円幅の上昇です。
そういえばOECDの来年の成長率予想を見ても、日本の1.4%は先進国の中では米国、ユーロ圏を上回る数値であり、当然株式市場も大いに期待してよろしいかと存じます。
昨日も米国高から先物中心にショートカバーから値嵩株中心に戻しましたが、未だ主役となるのは時期尚早かと思われます。引き続き強いトレンドに付いてまいりましょう。
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