米国市場での物色対象が静かに広がりを当欄でも再三指摘申し上げております通り、既に景色は変わり始めているようです。先週末の日経新聞でも「テック株以外」に資金分散という記事があり、有力ファンドは大型テック株の中でも峻別を始めているようです。
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが3年ぶりにアップル株を売却、ジョージ・ソロスのソロスファンドもアマゾン、アルファベットを売却、タイガー・グローバルもマイクロソフト、アルファベットを売却し投資先を変えて来ております。
マグニフィセント7と呼ばれる中でも優劣が出て来ており、今は同じAI関連でもMnM(マイクロソフト、エヌビディア、メタ・プラットフォーム)なる言葉が闊歩しているようで、時代とともにマーケットは次のマグニフィセント7候補探しにも余念がないようです。
さて東京市場は先週末史上最高値3万8915円まで50円という距離まで接近しましたが、その先のお楽しみは今週に持ち越されました。別にこの水準に拘ることもなくEPSが順当に伸びているまっとうな相場ですから単なる通過点かと存じます。
ただ、こちらも決算発表から物色対象は豊富になり、半導体値嵩株の勢いも変わらぬまま更に資金の広がりが見られ、明らかに出遅れていた資金も内外問わず参戦して来ているようです。
外国人投資家の買いは現物市場で途切れることなく流入しており、先週末は日経平均、TOPIXを遥かに凌駕するグロース市場の大陽線が出現し話題になりましたが、売買代金も普段の倍に当たる2500億円ほどに膨れました。
この市場の値幅効果は凄まじいものがありますが、好業績で出遅れていた分エネルギーは溜まっております。この市場の出遅れ修正には個人投資家としてもワクワクして来ますね。
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