複眼経済塾のエコノミストであるエミン・ユルマズ氏、鋭い分析が好評であり筆者もその後援会にも何回か足を運びましたが、昨日連騰を続ける米国市場の面白いデータを出しておりました。
ダウは30銘柄の構成ですからある意味日経225と同じように操作可能なので、S&P500を追跡すると、この市場は11のセクターで構成されており、連日高値更新している市場ですが、その内10セクターが高値から既に15%下落しているそうです。
従ってS&P500指数を牽引しているのは残り1セクターのビッグテック企業、その内の「エヌビディア」、「メタ・プラットフォーム」、「マイクロソフト」、のAI関連の銘柄だけということです。
僅か数銘柄、特に「エヌビディア」1強という構図であり、成長力が他のS&P500構成銘柄に比べて雲泥の差であることは分かりますが、極めて歪んだ構図にも見えてしまいます。いずれにしても今週以降の決算に注目であります。
昨日の東京市場は押し目買い意欲の強さを見さられた1日でしたが、日銀の政策決定会合の資料の中で4月の政策修正について議論されたことが報告され、それを金融株が好感し全体を押し上げました。
その他は、始まった決算発表に素直に資金が動いている印象を受けました。決算内容は市場に出てみないとその評価は分からないとされますが、インパクトのある好決算、相応の自社株買いなどは評価されていたようです。
無論1日では計れず2、3日経ってから評価が現れるケースもありますが、総じて悪い決算の売られ方、いい決算の買われ方を観察すると概ね妥当に評価されており、何時ぞやの「この決算でこの株価?」というのは少なかったと思われます。
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