1929年ニューヨークのウォール街では町中に多くの靴磨きの少年がいました。当時の米大統領ジョン・F・ケネディの父親のジョセフ・P・ケネディがウォール街でその一人少年に靴を磨いてもらっていた際、その少年が立派な株のうんちく話を自信たっぷりに話したことに驚いたそうです。
株の話がこんな一般庶民の間にまで広がっていることに驚いたケネディは、暴落を予感しすべての株を売却したそうで、その後1929年10月暗黒の木曜日から株式市場は90%の大暴落となりました。
事の真偽は定かでないようですが、市場の過熱感を戒める話として有名で、新NISAで全く株式に縁のなかった資金が入って来ている現状に例えて、ここまで上昇した東京市場にバブルの警笛を鳴らす輩もおります。
株価形成の基本は企業業績、単純に株価が上昇してもEPSの後押しを得ながらの上昇でればそれはバブルでもなんでもありません。1929年の米国のEPSがどのくらいかは資料がありませんが、日本の1989年のバブル時は60倍で現在は16倍強です。
ある一つの現象面だけ見て判断することはナンセンスであると思われます。既に時価総額ではバブル時を軽く凌駕している現状では、3万8915円になんの意味もありませんが、話題としては感慨深いものがあります。
原稿を書いている現状の時間帯では、注目の「エヌビディア」の決算内容は計れませんが、仮に好決算で出尽くし反応でも出れば、じっくり買い場を探せばよろしいかと存じます。
現在の東京市場は世界の運用担当者にとってラストリゾートです。欧米系の資金から北欧、更に直近ではオイルマネーが大挙して流入しているようです。日本企業の好業績は買い、日本企業の大改革は買いです。
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