米国では昨年のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻を彷彿させるような、ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の商業用不動産に対する融資の滞りから、ジャンク債級(投資不適格)への格下げ行われました。
NYCBは資本を厚くし、十分な引当金を積んでいるから問題ないと説明しておりますが、市場の疑心暗鬼は払拭されず、大きく下落した後は乱高下を繰り返しております。
イエレン財務長官も金利の上昇やコロナ禍以降、働き方の変化に伴う空室率の上昇から、不動産の所有者には圧力がかかるだろうが、米規制当局は金融システムにおける十分な貸倒引当金と流動性の確保で対応していると述べました。
SVB破綻時に大手行は盛んに流動性確保に動いておりますので、金融危機に発展することはないと思われますが、そんな話題にも懸念することもなく決算を好感し、上値を追う米国市場のダイナミズムは凄いですね。
東京市場も743円高と34年ぶりの高値を更新しましたが、これだけ上がっても値下がり銘柄が7割という少々歪んだ市場でありました。「ソフトバンクグループ」が1銘柄で150円位寄与しているようですが、今日のSQも意識されているのでしょう。
TSMCの1月の売り上げが3カ月ぶりにプラスに転じたこと、ソニー、トヨタも同工場に巨額投資に踏み切るとのニュースも半導体値嵩株には寄与しておりますが、まさにフレンド・シェアリングであり、国策に売り無しであります。
この手の銘柄は最低単位の金額も高く、バリュエーションも高いことから、個人投資家は買い辛いと思いますが、決算発表を契機に永い眠りから覚める銘柄もたくさんあります。
昨日のココナラ、EREMENNTSも好材料出現後に良い押し目(買い場)を提供しております。高値を追わずに儲け易いところに資金を向けては如何かと存じます。
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