米国市場では、先に発表された強い消費者物価指数(CPI)の数値から長期金利の高原状態が続き、更に予想を上回る生産者物価指数(PPI)の発表が追い打ちとなり、先週のダウ、NASDAQ、S&P500は軟調な展開でありました。
でもどうでしょうか、先週1週間を通してそれでも多少の調整としか思えません。その間昨日もお話申し上げました通り、物色対象の広がりが米国市場で報告されております。バリュエーションからは過熱感は否めませんで、調整を待つ声が多く聞こえますが…。
先週末の米国安からシカゴ日経平均先物も200円程売られておりましたが、昨日軟調に始まった東京市場は、引けにかけては押し目買いから16円安、TOPIXは0.5%高、グロース市場に至っては1.6%高と先週末の勢いを継続しました。
プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の各指数はともに上昇しており、日経平均採用の値嵩株が整理されていただけで、その分個別銘柄に向かう資金は旺盛に出ていたことが窺えます。
先週3万8915円のバブルの高値の手前で止まりましたが、既に時価総額ではバブル時の590兆円を既に2015年5月に超えており、現在では900兆円に達しております。
更に日経平均採用銘柄も一新しており、加重平均ではなく単純に平均化している現在の日経平均にして、あまり高値を抜いた抜かないの議論は意味がないと思われますが、見てくれ、意識の面では感慨深いかと存じます。
昨日も、日経平均はさて置き出遅れていた中小型株に資金が回り始めていることは明白であり、決算内容を精査した機関投資家の買い出動が窺われ、益々個別銘柄が楽しみな展開に進んでまいります。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。