米国市場では、ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカー部門のまとめたデータがちょっとした話題となっております。「エヌビディア」の決算発表まで数週間に渡りハイテク株に資金をつぎ込んで来たヘッジファンドが、ここへ来て過去7カ月で最も早いペースで売却しているという内容です。
「エヌビディア」が決算を発表した22日を含め、4営業日連続で持ち高を減らし、ハイテク株の利益確定し、余剰資金を生活必需品など変動の少ない銘柄に振り向け、日用品メーカーはここ10週間で最大の買い越しとなったそうです。
昨日のウォーレン・バフェット氏の「カジノ的」発言も重なり、警戒感が台頭したものと思われますが、そこまで弱気にならなくとも目先の過熱感は冷やすところと思われます。
さて東京市場は、昨日寄り付き前からとある投資家の方から「このバブルは何時頃潰れるんだ?」、とのお電話をいただきましたが、そのお方も本当にバブルだとは思っていないようでした。
当然ですが、実態を無視した価格形成となればバブルを疑いますが、代表的な株価の尺度であるPER、PBRに照らし合わせてもまっとうな株価水準であります。
1989年のPERは60倍、PBRは5.6倍、1984年のプラザ合意以降米国は赤字解消のためのドル安政策を敢行し、その円高不況を防ぐための日本の金融緩和、内需喚起策からバブルが発症、建設、不動産に資金が流れました。ウオーターフロントに多少でも土地を持っていれば株価がべら棒に上昇するという、異常な株価形成でありました。
現状はPERが16倍強、PBRは1.5倍、バブルのバの字も見当たりません。そのお方も自分が買えていないし、持っている銘柄は上がらないし、で気を揉んでおられたのが本音のようです。丁寧にご説明し、早速中堅銘柄に乗っていただきましたが、早速上昇しておりますので、これからは好回転に繋がるものと存じます。
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