米国市場では、ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが手元現金の水準が過去最高を更新したことが話題となっております。バフェット氏は「目を見張るような業績」を達成出来る有意義な案件がないとしております。
米国内外の株式市場の高騰に対しカジノ的であると警笛を鳴らし、バークシャーの現金保有高は昨年10?12月期に過去最高の1676億ドル(約25兆2000億円)に膨らみ、すぐに展開出来ないほどの資金を抱えるに至っております。
その傍ら、以前から保有する日本の商社株などは新たに買い増していることも報告され、価値を見いだせる所には惜しみない資金を投入する姿勢は健在のようです。
カジノ的と言及したのは「エヌビディア」を筆頭とした生成AI絡みの銘柄についてであると予想されますが、「エヌビディア」の100点満点の決算内容もさることながら、スピード調整は必要なところかと存じます。
さて東京市場は、そんなバフェット氏の発言を懸念したのか「エヌビディア」の上昇から連騰していた半導体株が一服し、その後物色対象が広がりを見せて来ております。
金融株など内需系の銘柄が物色され、グロース市場の大幅高が目立っておりました。外国人投資家から大手証券調査部に対する日本株の調査依頼は数多く来ているようですが、その内容も100兆円を超える資金から、100、200億円の小粒のファンドまで非常にバラエティーに富んでいるようです。
バブル時の高値を真っ当な尺度で更新して来た東京市場は新しいステージへと入りました。出遅れていた資金も、出遅れている銘柄の発掘に向かいますし、トレンドフォローの資金も益々東京市場に集まります。
再三指摘の通り、個人投資家は見る銘柄と買う銘柄を分けて臨んでいただければと思います。物色対象の広がりは更なるチャンス到来です。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。