米国市場では消費者物価指数(CPI)が、前月よりも鈍化しておりますが、予想よりも強めの数値がネガティブサプライズと捉えられ、ダウ、NASDAQ、S&P500ともに大きく売られました。
ダウも一時750ドル安まで売られましたが、FRBがインフレに対して消費者物価指数(CPI)よりも重要視している、購買範囲の広いPCEデフレーターがCPIほど強い数値が報告されなかったため、引けにかけては下げ渋ったようです。
住居費が未だ高止まりしており、家賃はCPIの40%を占めることから、15%の占有率のPCEとの差となったようです。従って、未だ労働市場も含めてそう簡単には利下げとはならず、インフレとの長い闘いは続きそうです。
米国安を受けての東京市場は、日経平均でも350円安まで売られましたが、引けは260円安と昨日の1000円高からすると異例の強さであります。TOPIXも半値押し、グロース市場は高く引けておりました。
一昨日の半導体の主役の「東京エレクトロン」は若干の押し目を入れましたが、変わって「アドバンテスト」「スクリーン」などが新高値に躍り出るあたりは、この関連の強さを感じます。
決算発表も昨日で一段落となりましたが、好決算には資金が動いております。決算発表時の特徴的な動きで、あらかじめ市場が無理な数字を掲げていたり、この数字でどうして?というものもありますが、概ね好調な内容が多かったと思われます。
さて、これから日本の機関投資家の出番であります。国内の機関投資家は、今回の上昇があまりの速さであったことから明らかに乗り遅れております。決算が出揃ったところで一切をテーブルに広げ精査分析し、これからレーティング等の格付けをしてまいりますので、個別のお宝銘柄が出てまいります。
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