先週末の雇用統計は、前日のADPの民間雇用の伸びが鈍化していたことから、さほど伸びないのではという想定は見事に外れ、予想以上に強い数値が報告されました。
それまで3.8%台まで下落していた米長期金利は再び4%台へ急伸、ドル円も一気に146円台から2円急伸し148円台までドル高円安が進みました。
金利の急上昇は株式市場にとって悪材料でありますが、それを凌駕するビッグテック企業の好決算が市場を牽引しました。またFOMC後のパウエル議長の会見で、記者からに質問に対し「高い成長率は問題視していない」との発言も好材料となったようです。
先週末はアマゾン・ドッドコム、メタ・プラットフォームズの好決算が報告されましたが、特にメタ・プラットフォームズの純利益は前年同月比3倍まで伸び、株価は20%急騰しました。ビッグテック企業の稼ぐ力には驚かされます。
東京市場は名実ともに2月相場入りとなった1日は275円安となりましたが、翌日にはすかさず戻しております。いくらまで下がったら買おうとしていると意外と値幅整理は少なく、日柄の調整のみで出直る可能性もありかと…。
昨年4月から6月の3カ月で6000円上昇した時も押し目らしい押し目を形成せず上昇し、その後レンジ相場となりましたが、今回もテクニカルで過熱しているからなどと躊躇していると昨年の二の舞かとも思われます。
現状は以前の半導体値嵩株だけではなく、だいぶ物色対象は内需株に広がりを見せております。1月の新NISAの投資信託への流入資金は1.3兆円を記録したそうで、ただそのうちの9900億円が海外に向かったようです。
日本のお金が日本の成長に向かわないのは少々不満ですが、それでもまだまだ待機資金として流入して来そうです。乗れてなければまずは買ってみてはいかがかと…。
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