米国市場では、FRBのボウマン理事が金利の現行水準が維持された状態でもインフレ率は低下するとの見解を示しつつも、利下げの開始を議論することは時期尚早と述べ、幾分タカ派のコメントとなりましたが市場への影響は限定的でありました。
米国市場ではダウに採用された「アマゾン」以外のマグニフィセント7は売りに押され、傍らNASDAQの堅調さが示す通り物色対象は広がりを見せており、小型株のラッセル2000の指数の上昇が際立っておりました。
この米国市場の流れは東京市場でも顕著に見られ、直近日本株上昇のけん引役であった半導体値嵩株は、既に2週間ほど高値を取れない展開となっております。恐らく月末接近で年金資金などのリバランスの売りも出ていると思われます。
それにしても日経平均は強いですね、3日続騰で連日史上最高値更新と報道されますが、多少のスピード違反はあっても恐れることもありませんし、昨日も指摘しておりますがバブルでもありません。
最も日経平均という指数自体にあまり意味はありませんし、より実態を反映するTOPIXはバブルの時の高値には未だ距離があります。
片手で数えられる代表的な値嵩株で日経平均の6、7割を動かしてしまう構造ですから、この指数が一服し、傍ら個別銘柄が動いて来ている状況は個人投資家にとっても大歓迎です。
昨日もグロース市場の強さが目立ちましたが、単純に日経平均、TOPIXの水準との比較はできませんが、如何せん随分と距離をおかれ、数周回遅れもいいところであります。
各調査機関によると、来期の業績見通しは大型株よりも中小型株に分があると伝えられておりますのでチャンスは益々拡大してまいります。
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