1929年ニューヨークのウォール街で米国市場は大暴落、それから高値を回復するまで25年の歳月を費やしましたが、日本では1989年の高値3万8915円から稚拙な金融政策も手伝い、失われた30年というデフレ経済に陥り今回の高値奪還まで34年という歳月がかかりました。
その間、日経平均採用銘柄の入れ替えもあり、平均を表す指数では歪んでいることも承知しており、既に時価総額では934兆円とバブル時の倍になっていることを考慮すれば、数字にあまり意味がないと思われますが、やはり34年ぶりに超えれば感慨深いものがあります。
既に証券業界でも、ましてやマスメディアでもバブルの高値をリアルに経験している人間の方が少数派となっており、時間の経過を感じますが、当時を知らないだけに現状をバブルと表現する報道も多く感じます。
またその傍ら、アナリストや専門家の間ではSNSを通じて日経平均の上値の修正が盛んです。YouTubeなどでの株式関連の投稿が明らかに激増しており、閲覧者の関心が非常に高まっていることが印象的です。
こうなると長い間デフレ下で、株は下がれば買いで上がれば売りの中身を掬う短期売買に慣らされて来た逆張りに徹する個人投資家には警戒感が見て取れます。常に高値掴みを警戒する投資手法なのですが…。
直近の相場は下手に利益確定すると、その後の押し目がなかなか買えずにその後の利益を逃すパターンが多く見られます。日経平均が高値を取ってもPER16倍強、バブル時は60倍で、現状は再三指摘しているまっとうな相場です。
出遅れているのは国内機関投資家だけではなく、裾野を広げた外国人投資家とて同じです。歴史的高値を抜けたことで青天井相場に付く莫大なブレイクアウト資金も動きます。益々楽しみですね。
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